北鎌倉から鶴岡八幡宮方面へ向かう途中にある「浄智寺」。
鎌倉の禅宗寺院を代表する「鎌倉五山」のひとつで、室町時代まではここで数百人もの僧侶が修行生活をしていたといわれています。
鎌倉江の島七福神のひとつ「布袋尊像」が祀られていますが、鎌倉の観光客が訪れる寺院と比べて来訪者が少なく、「静寂」という言葉がぴったりのとても静かなお寺です。
境内は愛犬とリードで一緒に回ることができる貴重なお寺のひとつ、私の大好きな場所です。
浄智寺の見どころ
寶所在近(ほうしょざいきん)
浄智寺の境内まで続く風情ある石段を上がっていきます。
すぐ横に道※もあるのでドッグカートでも上がれますが、苔の生えた石段が浄智寺の見どころのひとつなので、できれば歩いて上がってほしいところ。
※脇の道を登っていくと葛原ケ岡ハイキングコースにつながっています。
鎌倉石の石段と季節の風景
擦り減って歴史を感じる鎌倉石の石段。
ゆっくり登る途中にはアジサイの花も。
秋には紅葉が楽しめます。
鐘楼門(しょうろうもん)
「鐘楼門」に到着。
2階が鐘楼という珍しい山門で、銅の鐘がかかっています。1679年、中国のお坊さんから学びながら建てられたそうです。
この先に拝観受付があり、境内は拝観料が必要です。
拝観受付イラストマップは買うべし!
拝観料は大人200円、小人100円。
こちらにあるかわいい子坊主さんの描かれた「浄智寺イラストマップ」がおすすめ!浄智寺についてわかりやすく描かれています。1部数十円(忘れました)
拝観受付の方に犬連れである旨を告げ、そのまま中に入ります。
本堂曇華殿(どんげでん)
本堂曇華殿には、お寺のご本尊(三世仏)「阿弥陀如来」「釈迦如来」「弥勒如来」様が祀られています。
三世仏はそれぞれ過去・現在・未来の仏様で、三世に渡って人々の願いを聞き入れてくださる本当にありがたい神様。
本堂の名前になっている曇華殿(どんげでん)は、三千年に一度だけ咲く花に由来していますが、三世仏とお会いできるのはそのくらい貴重なことなのだそうですよ。
多くの文化人に愛された境内
天柱峰(てんちゅうほう)までつながる浄智寺の境内地は、昭和の初めから文化人に愛され、映画監督小津安二郎氏、日本画家小倉遊亀氏などが暮らしていたそうです。
境内奥のお墓には作家澁澤龍彦氏が眠っています。
書院の眺めが美しい
茅藁の建物は大正3年に建てられた書院です。
ぐるりと境内を一回りして、最後に書院で御朱印をいただけます。
布袋尊
やぐらの奥には鎌倉七福神のひとつ布袋様が。
弥勒菩薩様の化身ともいわれ、とてもやさしいお顔をされています。(撮影は自粛)
お腹をさすると元気が出るそうですよ!
浄智寺の御朱印
書院の一部が御朱印受付所になっていて、インターフォンを押してお願いします。
浄智寺の御朱印は5種類(各300円)ありますが、1冊につきひとつだけ。まとめてもらうことはできないのでご注意ください。
- ご本尊「曇華殿」
- 鎌倉十三佛第六番「弥勒菩薩」
- 鎌倉江の島七福神「布袋尊」
- 鎌倉三十三観音第三十一番(観世音菩薩)
- 鎌倉二十四地蔵第十二番(地蔵尊)
朱印帖や布袋尊、七福神の描かれた絵馬もありました。
七福神めぐりの色紙は2種類。
文字部分が印刷された専用色紙は1枚500円、すべて手描きの飾り色紙は1枚1000円。いずれも朱印料は別途300円必要です。
私は飾り色紙に「布袋尊」の御朱印をいただいてきました。
和紙の包み紙でおおわれているので、このまま持ち歩けます。
お寺へ行くときのマナー
私がおすすめしたイラストマップがこちら☝。お寺に行くときのマナーが書かれていましたが、服装とか意外と知らないことがあったのでのせておきますね。
浄智寺 詳細
手前にある「甘露の井」は鎌倉十井のひとつ。昔は甘いお水だったそうですが、今は飲めません。入り口からの眺めは絶景です。
上の写真のちょうど人がいる右側に参拝者用の無料駐車場があります。
正式名称「金寶山浄智寺(鎌倉五山 第四位 臨済宗円覚寺派)
- 鎌倉市山ノ内1402
- 0467-22-3943
- 9時~16時30分
- 拝観料 200円(小人100円)
- 御朱印 300円
- 駐車場あり
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江ノ島・鎌倉七福神巡り犬連れ事情
オリジナルマップ、モデルコース、一日フリーパスなどをミニサイトにまとめました。お出かけの際にご覧ください。
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