何度も江の島を訪れていますが、初めて恋人の丘「龍恋の鐘」に行ってきました。
今更デートスポットなんて……、とずっと避けていましたが、江の島の由来が書かれた『江島縁起』の漫画版「五頭龍と天女様(弁天様)」を読んだら行ってみたくなりまして。
読んでから出かけると見方が変わりますよ。
それにみんな龍恋の鐘でUターンしてしまうので、犬連れにはその先の龍野ヶ岡自然の森(恋人の丘)が超穴場なスポットでした。
龍野ケ岡自然の森
龍恋(りゅうれん)の鐘がある龍野ケ岡(たつのがおか)自然の森の入り口は、江島神社最強のパワースポットといわれる「龍宮」の向かい側です。
デートスポットになっていることから「恋人の丘」と呼ばれています。
お稲荷さんがマスクしてました。
入口の案内板には、「龍恋の鐘まで歩いて1分位、200歩ぐらい」と手書きのメモが貼ってありました。中国語のメモもあったので「龍恋の鐘までどうやって行くのか質問が多かったのでしょう。
「トイレ前で冬桜(十月桜)が開花しました」というメモも。
どなたが書いているのでしょうか。
この案内板は要チェックですね!
江の島のイルミネーション「湘南の宝石2020-2021」のアーチ。夜はきっと多くの恋人たちが訪れることでしょう。
龍恋の鐘
この鐘は、江島縁起「天女と五頭龍伝説」の恋物語にちなんで建てられたもの。
鐘の下にはお話のあらすじが書かれています。
どんな話か簡単に説明すると、
- 1500年も昔、この辺りに住む五頭龍(ごつりゅう)が悪さをして村人を困らせていました。
- あるとき、美しい天女様(弁財天)が引っ越してきます(江ノ島のはじまり)
- 龍が一目ぼれし求婚するも「悪さばかりするから嫌!」と速攻ふられます(当たり前)
- 「おれ、あきらめきれない。どうしたら?」と龍。
- 「人に迷惑をかけなければいいわよ」と天女様。
- 改心して結婚。
- 村人のためにつくして感謝されるようになるが、そのたびに五頭龍の体は衰え、命が尽きる前に山となってこの地を守ることに。
- 五頭龍は江の島対岸の「竜口山(片瀬山公園)」となってずっと江島をみつめているそうです。おしまい。
そんな伝説にあやかり、多くの人が鐘を鳴らすデートスポットとして有名になりました。
一緒に鐘を鳴らすと、いつまでも幸せになれるんですって。
夫と行ったけどついてこなかったわ。
まわりのフェンスには、二人の名前が書かれた南京錠がたくさんかけられています。映画『陽だまりの彼女』のロケ地にもなったそうです。
(南京錠は入口で販売あり)。
龍野ヶ岡自然の森を散策
龍恋の鐘の先に続くなだらかな坂道。
鐘をついてUターンする人がほとんどなので誰もいません。
ベンチがあるだけですが、犬連れには絶好の休憩ポイントですよね。
シーキャンドルのちょうど裏側にあたります。
曾禰荒助の碑
日露戦争当時の大蔵大臣など、明治政府の要職をつとめた曾禰荒助の功績をたたえた記念碑がありました。
フランス留学などの経験から、海外と日本の関係を常に考えていたことから、その意思を尊重すべく遠く海外を望める太平洋が見えるこの地が選ばれたようです。
ぐるりと散策して龍恋の鐘の裏側に戻ってきましたが、結局誰にも会いませんでした。
夕暮れからカップルが増えるそうなので、犬散歩は朝がいいかも!
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