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70年代の懐かしい漫画も!横浜の歴史がわかる【八聖殿郷土資料館】

八人の聖人が祀られる八聖殿

本牧臨海公園野中にある「八聖殿」は、横浜の昔の暮らしを知ることができる郷土資料館。つつじを連れて入口をのぞいていたら、「わんちゃんも抱っこでどうぞ」と館長さんに声をかけていただき見学してきました。

郷土資料館なんて難しくてつまらない場所……と思うなかれ。昔の漫画や雑誌なども置いてあり、興味深い資料もたくさん展示されていてとても面白かったです。

入館料は無料なのでぜひ一度足を運んでみてください。

八聖殿郷土資料館

法隆寺夢殿のような建物

本牧プールの上にこんな建物があるのを全く知らなかったわ。

八角形の建物は、1933年に建てられた安達謙蔵氏(大正・昭和の政治家で逓信・内務大臣を歴任)の元別荘で、1937年に横浜市に寄贈され「横浜市八聖殿郷土資料館」として開館したそうです。

さすが元別荘地!八聖殿を目的に訪れないとたどり着けない海の見える丘の上にあり、本牧ふ頭から根岸湾を望めます。

横浜の海の変遷がわかる貴重な資料がたくさん

1人用の漁船「ベガ舟」

入口で靴を脱いであがると「べが舟」がお出迎え。昭和30年後半~50年代初めに横浜沿岸が埋め立てられるまで、漁業が盛んだったことがわかる貴重な資料がたくさん展示されていました。

横浜沿岸が埋め立てられるまで、本牧から根岸、磯子、金沢までの海は漁業が盛んで、潮干狩りや海水浴なども楽しめたそう。金沢沿岸部の埋め立ては昭和40年代後半からとのことなので、私もすでに生まれていたのか。

1階は「漁村の祭りとくらし」、2階が「農村の暮らし」をテーマに、「農具と漁具からみる先人の暮らし」他、歴史的資料がたくさん展示されています。

昔の電車系統図

大昔過ぎず今の横浜の名残も多いので、お子さんの夏休みの課題などにすると面白いと思います。

八人の聖人像

八聖人像

2階に上がると8人の聖人像が並んでいます。

  • キリスト(銅製、清水多嘉示作)
  • ソクラテス(青銅製、藤川勇造作)
  • 孔子(北村西望作)
  • 釈迦(木製、田島亀彦作)
  • 聖徳太子(白銅製、朝倉文夫作)
  • 弘法大師空海(木製、長谷川枡蔵作)
  • 親鸞(銅製、長谷秀雄作)
  • 日蓮(銅製、日名子実三作)

八聖殿を建てた安達氏が選んだ聖人たちですが、なぜこの8人なのかは詳しい文献が残っていないためわからないそうです。

古民家の茅葺屋根も(左)

八聖人前の広いスペースでは歴史の講座(現在休講中)やヨガのレッスンなどのイベントも行われています。ヨ、ヨガ!?と驚いたけど、八聖殿は精神修養の場として作られた節があると知り納得。

私が訪れたときは、当時の雑誌や漫画などが閲覧できる休憩スペースになっていました。

私は1977年の『なかよし』を、夫は1978年の『マガジン』を懐かしく読んできました。子どもの頃の愛読書がすでに歴史的な資料に……(苦笑。

ファッション雑誌のメイク特集もパラパラと読むだけで楽しいです。

明治初期の古民家を復活

2階には明治時代初めに建てられた旧松沢家住宅の一部が展示されています。かつては養蚕をおこなっていたので糸を紡ぐ道具などもありました。

「三渓園」を造った原富太郎氏もかつては富岡製糸場を所有経営されていたとのことですし、本牧臨海公園一帯を所有していた豪商小野光景氏も生糸貿易をしていたとのことなので、横浜と生糸の関係を探ると大変興味深い。まさにお蚕様様!

散歩にも楽しいあおぞら博物館

本牧臨海公園の中には、本牧の歴史をわかりやすく解説したパネルを掲示した「本牧あおぞら博物館」もあります。

いろはにほへと~全部探して回るのも楽しいかも。

学芸員さんの解説はお休み中ですが、聞きたいことがあったらお声をかけてくださいとのことでした。こんな面白い資料がたくさんあるのに、あまり知られていないのはもったいないですね。

館長の相澤さんが詳しく説明している動画では、普段は非公開の場所もみることができます。

八聖殿郷土資料館 概要

  • 横浜市中区本牧元町76-1 本牧臨海公園内
  • 045-622-2624
  • 毎月第三水曜日休館
  • 9:30 ~ 16:00

公式 横浜八聖殿郷土資料館

アクセス

つつじと歩いて紹介した本牧市民公園からのアクセスは緑のルート。バス停「本牧市民公園前」からは赤いルートが近いです。

詳しいアクセスはこちら

本牧市民公園の駐車場やみどころはこちらにまとめています。

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