「素掘りトンネル」ってご存知ですか?
素掘りトンネルはその名の通り「素掘り(すぼり)」で作られたトンネルです。
房総半島には素掘りトンネルが多く残っています。地質がやわらかい土地なので、比較的掘りやすかったのではと推測されていますが、それにしてもミステリアス!
茂原にある2カ所(4つのトンネル)を案内してもらいました。
素掘りトンネルめぐり
「ここよ」と案内されたときに正直ビビりました。
これは「千と千尋の神隠し」に出てくる異世界につながっているようなトンネル……。
呼んでいる~ 胸のどこか奥で~♪
主題歌「いつも何度でも」が頭の中に流れながら、つつじさんを先頭にズンズンとすすみます。
ちなみにつつじは「豚」になってしまったわけではありません。太っているだけです。
狸谷トンネルをくぐり歩いていくとのどかな風景が。この周辺にはトンネルがいくつかあり、徒歩で素掘りトンネルを回りました。
確かこの辺にあったはずなのになぁ……、となんどか往復し、道なき道を進む和田さん。
前回訪れた後に竹林が倒れて道をふさいでしまい、道が消えてしまったようです。
和田さんに呼ばれて恐る恐る入っていくとトンネルがありました。見つけたときの嬉しさといったら。
なんと穴のすぐ上に竹藪が!手を伸ばせば届いてしまいそうな高さなのに、苦労してトンネルを掘る必要があったのでしょうか。
そもそも房総半島には高い山がないので、トンネルへのあこがれがあったのかもしれませんね。
雨上がりの翌日だったので、ぬかるんでいてこけました(苦笑。
「ただのトンネルでしょ」と思うなかれ
素掘りトンネルのはなしは聞いていましたが、実際に見ると想像以上でした。
今回教えてもらったのは、野本トンネル、木生坊トンネル、狸谷トンネル、花立トンネル。
トンネルの中は入った瞬間ひんやりと冷たく、昔は小学生の遊び場だったところもあるというのもわかる気がします。空気が澄んでるっていうのかな。
なんか神聖な感じがしました。
地図にない名所
素掘りトンネルは地図やガイドブックには載っていない名所です。もしかすると今後立ち入り禁止になってしまうかもしれません。
これらのトンネルは公道なので、住んでいる方のご迷惑にならないよう見学してくださいね。
詳しい住所は分からないので、「素掘りトンネルナビ」を参考にお出かけください。
参考本
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