横浜スタジアムのある「横浜公園」を通ったら、満開のヨコハマヒザクラ(横浜緋桜)と12万本のチューリップが咲き始めていました。
横浜公園
横浜にある公園の中では山手公園に次いで2番目に古い公園です。
中華街側(玄武門そば)の入口は、関内駅からの賑やかな雰囲気とは異なり、とても静かなたたずまい。中に入ると和風の「彼我庭園」に続いています。
秋の紅葉シーズンは賑わいますが、普段はとても静かなので、池を眺めながらベンチで休息するもよし、犬と散歩しても気持ちいいところです。
池から続く小川で網をもっていた親子。何をしているのか尋ねたら、捕まえた小さなオタマジャクシを見せてくれました。こんなところにもいるんですね!
彼我庭園(ひがていえん)
もとの遊郭跡地が整備され明治9年に「彼我公園」として開園。明治42年「横浜公園」に改称されました。
外国人(彼)と日本人(我)がどちらも利用できたことからついた名前だそうです。
昭和53年横浜スタジアムが建設されたときに、園内の老朽化した施設を改築し、日本庭園の池、噴水や多目的広場などが整備され、日本庭園部分は「彼我庭園」と呼ばれるようになりました。
「岩亀楼」と刻まれている石灯籠そばの解説板には、江戸時代のこの周辺の様子が書かれています。
庭園の中には珍しい「水琴窟(すいきんくつ)」もあり、自由に見学できます。
横浜公園の花
彼我庭園のすぐ横には横浜スタジアム。
明治時代にこの辺りに住むアメリカ人が、我彼公園内でベースボールを楽しみ、敷地内で試合が定期的に開催され、日本野球発祥の地となりました。
話がそれますが、私が子どもの頃、大和和紀さんの『ヨコハマ物語』という漫画が好きでした。調べてみたら時代背景が明治8年なので、鎖国が終り日本が大きく変化した文明開化の時代。
もしかすると公園の描写もあったのではないかしら。
12万本のチューリップ
秋に市民ボランティアの方が植えた74種類、約12万本ものチューリップが公園を彩ります。今や横浜公園の代名詞に!
品種により開花の時期が異なりますが、例年4月上旬から下旬にかけて開花、見ごろとなります。
この時期は横浜公園だけでなく、港へ続く日本大通りや山下公園、新港中央広場など、合計30万本のチューリップが楽しめます。
ヨコハマヒザクラの咲く広場
遊具のある広場にはヨコハマヒザクラが満開でした。
横浜生まれの桜で、ソメイヨシノの淡いピンクのはかなさとは対照的に、濃いピンクでとてもあでやか!根岸公園や本牧山頂公園などにもあるそうです。
船の形をした遊具がヨコハマらしいですね。広場にあるトイレにはおむつ交換台もあり、小さなお子さん連れでも安心して遊べます。
上海市の花 白玉蘭
関内駅から続く交差点側の公園入口には、上海市と友好都市提携40周年を記念した上海の市花「白玉蘭(ハクギョクラン)」もありました。
ハナモクレンですね。
ガーデンネックレス横浜
公園に設置された「ガーデンネックレス横浜」の公式ガイドブックを片手に、愛犬と横浜の花めぐりも楽しいです。
- 2022年3月26日(土)~6月12日(日)
- 山下公園、港の見える丘公園、日本大通り、横浜公園、新港広場など
- 主催 横浜市 ガーデンネックレス運営委員会
横浜公園 概要
- 横浜市中区横浜公園
- 045-671-3648
- 入園無料
- 「関内駅」より徒歩3分
「日本大通り駅」より徒歩3分
公式 横浜公園
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